2025年の食のトレンドを振り返る

2025年も数多くの新しい味が私たちの舌を楽しませてくれましたが、振り返ってみると「ある共通点」が見えてきます。

ホットペッパーグルメ外食総研が発表した調査によると、今年を象徴するのは「ヘルシー」「カスタマイズ」「新食感」の3つのキーワード。

SNSのタイムラインを埋め尽くし、行列を作った「2025年の顔」とも言える3大グルメと、その裏にある“ヒットの理由”を深掘りします。

1. 令和に再燃!朝活の女王「アサイーボウル」

かつての一大ブームを経て、2025年に驚異的な「V字回復」を見せたのがアサイーボウルです。

なぜ今、再びアサイーなのか? その理由は、Z世代を中心とした「ヘルシー志向」と「映え」の完璧な融合にあります。

鉄分やポリフェノールたっぷりのスーパーフード・アサイーをベースに、色鮮やかなフルーツやグラノーラをトッピング。

  • 罪悪感ゼロのスイーツ:甘いものを食べたいけれど、体にも気を使いたいというニーズに合致。
  • 手軽なワンボウル:忙しい朝やランチに、サッと食べて栄養チャージできる手軽さが現代人のライフスタイルにフィットしました。

「今日はどこのアサイー食べる?」が、週末の合言葉になった1年でした。

2. “シビれ”と“推し具材”の沼。「麻辣湯(マーラータン)」

街中で急増した、赤と白のスープの香りに誘われた人も多いはず。第2のトレンドは、痺れる辛さ(麻)と唐辛子の辛さ(辣)がクセになる麻辣湯です。

このブームを支えたのは、単なる辛さだけではありません。最大の魅力は「圧倒的なカスタマイズ性」

  • 春雨でヘルシーに:麺を春雨にすることでカロリーを抑えつつ満腹感を実現。
  • 具材は自分流:ショーケースから好きな野菜、きのこ、肉団子を自分で選んでカゴに入れるスタイルが、「選ぶ楽しさ」という体験価値を生み出しました。

「今日は野菜多めで」「辛さMAXで」——自分だけの“最適解”を作れる没入感が、リピーターを続出させました。

3. 音まで美味しい!SNSを席巻した「ドバイチョコ」

「ザクッ」「バリッ」。

TikTokやInstagramのリール動画から、その“音”が聞こえてきそうなのがドバイチョコです。

中東・ドバイ発祥のこのスイーツは、濃厚なピスタチオクリームと、中東の極細麺「カダイフ」をチョコレートでコーティングしたもの。

  • 食感体験(ASMR):食べる時のザクザクとした音がASMRとして拡散され、「食べてみたい(音を体験したい)」欲求を刺激。
  • リッチな味わい:ピスタチオの鮮やかな緑色と濃厚な味わいは、見た目にも味にも高級感があり、自分へのご褒美チョコとして定着しました。

まだある!2025年を支えた「再注目」と「健康」の波

定番の進化「抹茶&レモン」

「やっぱりこれが落ち着く」——そんな声と共に再評価されたのが抹茶とレモンです。

奇をてらうのではなく、素材そのものの味を活かした濃厚な抹茶スイーツや、爽快感のあるレモンサワー・レモンラーメンなど、「間違いのない味」への回帰も見られました。

プロテイン時代の相棒「ギリシャヨーグルト」&「発酵食」

健康志向はもはやブームではなく定着した文化へ。

特に、高タンパクで濃厚なギリシャヨーグルト(グリークヨーグルト)は、アサイーボウルと並んでカフェの定番メニューに。キムチや納豆などの発酵食品も、腸活ブームに乗って改めてその価値が見直されました。

編集後記:2025年は「ワガママに食べる」1年だった?

今年のトレンドを総括すると、「体に良いこと(ヘルシー)はしたいけれど、我慢はしたくない(映え・味・体験)」という、現代人の正直な欲求が見えてきます。

ただ食べるだけでなく、選んで、撮って、音を楽しんで、体も整える。

2025年のグルメは、私たちの「食」への向き合い方がより自由に、より欲張りになったことを教えてくれているのかもしれません。

さて、あなたが今年一番ハマったグルメは何でしたか?